スイス 雪景色

Maennlichen メンリッヒェン



 雪のメンリッヒェンとベルンナー三山

 左から北壁をこちらに向けたアイガー、その右奥がメンヒ、真ん中はクライネシャイデックとの間にある岩峰、右奥がユングフラウ、その右にジルバーホルンの白いピラミッド
中央の建物はグリンデルバルトからのロープウェイの終点駅。
人はこれを冬景色と思われるであろうが、2001年6月4日の撮影である。

 インターラーケンからユングフラウに向かって走り、グリンデルヴァルトへの分岐を過ぎて更に進むと地理や地学の教科書には必ず出てくる U字谷の町(村)ラウターブルンネンに着く。
ラウターブルンネンの谷は、どん詰まりにあるミューレン/シルトホルン行きロープウェイ駅まで車で行けるが、これは文字通りの行き止まりで、ここからは同じ道を 引き返すしかない。そのラウターブルンネンのインターラーケンから来た場合駅の左手に聳える崖の上がメンリッヒェンである。
 インターラーケンからの電車での観光客同様に車で来た観光客の大部分もその目的はクライネシャイデックさらにはユングフラウヨッホであるので、 車はここに置いて電車に乗り換える。このため、ラウターブルンネン駅近くには巨大な立体駐車場がある。
 ラウターブルンネンからクライネシャイデック行きの電車に乗って崖を攀じ登り最初の崖っぷちの駅がウェンゲンで、メンリッヒェンへ行くにはここで降りる。




 登山電車車窓ウェンゲン付近とウェンゲンからのユングフラウ

 クライネシャイデック行き登山電車の車窓は、ウェンゲン付近で右側が一気に開け、ユングフラウとラウターブルンネンの谷の大パノラマが広がる。
ウェンゲンで降りる観光客はあまりいないけれど、ここはユングフラウの絶好の展望台。また、車乗り入れ禁止であるため閑静な 滞在適地とされている。色々なクラスの宿泊施設も整っている。




 ウェンゲンからメンリッヒェンへの崖をウェンゲンから見上げる。

 一見とっかかりが無いように見えるが、マッターホルン初登頂のウィンパーに言わせると、斜面に雪が着いていると言う事は足がかりになる所がある証拠である。 従って登山道があり、歩いて登るのも可能であるけれど、普通はロープウェイで上る。
私は難コースハイキング好きの友人に強いられて徒歩で下った事があるが、相当の悪路で滑って転げ落ちたら助からないと思う場所も多々あり、 たとえ下りでもそれなりの覚悟が必要な道であった。




 アイガーバンド



 The North Faceである。グリンデルヴァルトの谷はまだ雲に覆われている。
アイガー北壁(アイガーバンドはすっぽりと日陰で陰鬱な姿である。
北壁上部左に白い蜘蛛が良く見える。


 笠雲がかかったユングフラウとメンヒ



 笠雲は、湿った空気が山腹に沿って上昇して行き、山頂付近の吹き上がりで断熱膨張により冷却凝結して雲になり、吹き下がりの 断熱圧縮により水蒸気に戻って消える現象で、 雲はそこで静止している定常的なものではなく、上昇気流で供給され続ける水蒸気が次々と交替しているダイナミックな雲である。






 グリンデルヴァルトからクライネシャイデックへの登山道からのアイガー

 1700m付近、本日のコースで一番標高が低い辺り、大きな樅の木の間を行く。
午後早い時間の日がアイガーバンドに斜めに差し込み、朝よりだいぶ柔和な表情になっている。

 メンリッヒェン(2229m)からクライネシャイデック(2060m)への道はほぼ一貫して下りであり、真正面を塞ぐようにアイガー北壁が迫り、左手にグリンデルヴァルトの 谷とヴェッターホルンが開けるという世界で一番人気があるハイキングコースである。
 ところがこの道が雪で閉鎖の為、ロープウェイ駅のインフォメーションで聞いて 雪があっても歩けるという荷揚げ用の道路を森林限界の遥か下の標高1760m付近にある グリンデルヴァルトからクライネシャイデックへの登山道の分岐まで下り、そこから反転して クライネシャイデックに向かって登るというコース、即ち標高差500m下って300m登るというなかなか壮大なハイキングとなった。







 クライネシャイデックへの最後の登り

 森林限界の上に出ると雪道の登りになる。
冬はスキーコースになる登山道は1700m付近から最初は大きな樅の木の間を行き、やがて草原、 そしてこの日は2000m付近から雪道になるというタフな登りであった。道は雪なのに上から6月の太陽に照り付けられるのは理不尽である。 頭の中をサウンド・オブ・ミュージックのラストシーンと『全ての山に登れ』が響く。
頑張れ、クライネシャイデックには自由とビールが待っている。




 頑張ったパーティー

 出発直後と、ゴールのクライネ・シャイデックでのビールとソフト・クリーム。



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