夏、ヨーロッパ特にドイツ、オーストリア、アルザスなどを旅すると家々の窓にゼラニウムの鉢が並べられているのを見かける。
コルマールでは観光客が集まる通りに面した家屋の住人には市がゼラニウム代を助成してくれると言う噂を聞いた事があるが、
表から裏から横丁からあらゆる通りでかなりの密度で飾られ、大通りの電柱やモニュメントに取り付けられているゼラニウムの鉢
は市の高所鉢給水車が出動して手入れをしていた。
我が家のアパートの通りには助成金は出なかったが、ヨーロッパでの暮らしの体験として毎年ベランダにゼラニウムを植えた。
ゼラニウムは虫がつかず病気にもならず水やりもかなり手抜きで良い丈夫な花である。

左写真;コルマールの南の端の入り口。
1999年度 フランスで花がきれいな町コンテストグランプリ、
花の町四つ星のコルマールにようこそ。(この写真は2001年9月撮影)
右写真;魚屋さん通り。(Rue de la Poissonnerie)
プチベニスの一部を成すコルマール観光の中心、もっとも濃密に花で飾られる通りの一つ。

マンステールの谷の村にあったウチのオクさんの習い事友達のお姉様の家であったが、
名声の維持には大変な手間と技術それに資金が必要な様である。
この二枚の写真は年が違っていて花の様子も違う事にご注意。
ゼラニウムを植える。

横浜辺りでは真冬でも綺麗に咲き続けるが、コルマールの屋外ではゼラニウムは冬越し出来ない。
地下室で冬越しさせるという話を聞いたので試してみたが、技術的に無理と悟り(上写真)
苗は毎年新しく買った。

ゼラニウムの苗(と言っても既に花が咲いている)はスーパーマーケットや町中の花屋でも売っていたが、
日本の都市郊外同様に植物一般の苗/苗木を売っている巨大な店があって、そこの方が種類が豊富で元気が良い苗を安く売っていたので、
そっちに買いに行った。
買った苗をトランクに収める。駐車場の脇にコクリコの赤い花が咲いている。
値段は日本とあまり変わらず、これだけの量になると結構な金額になる。
ゼラニウムは花の色のみならず、草の様子の違う何品種かがあり、我が家では普通の直立する品種を植えていたが、町行く人の視線より高い窓辺に
飾られるゼラニウムは蔓性で垂れ下がるものが主で、これを草丈が高くなる品種と組み合わせて植えるのが定石であった。またゼラニウムには独特の『体臭』
があるが、無臭の品種と言うのもあった。
植えたゼラニウム


Avenue de la Marne から見上げた『家のゼラニウム』。
このアパートは、コルマール以外の所に住んでいるアルザス人にはスノッブと嫌われる位お上品なコルマールの町の真ん中で、
オ・ラン県(高地ライン県)県庁に隣接した公園に面していたので、ベランダに洗濯物を干したりしたらおそらく狙撃されていたであろう。
アパートの1階(GF)のAvenue de la Marne側には歯医者さん、診療所、医療検査のラボなどが集まっており、棲家は2F以上であったが、1Fの
通りの反対側にはステュディオが並んでいた。地下は各部屋に属した倉庫と駐車場になっていた。倉庫は我が家では文字通り倉庫であったが
ワインカーブにしている人もいた。
前の通り、すなわちAvenue de la Marneは7月14日のパレードの様な屋外特別行事があるときは主会場になるラップ公園の
バックヤードになったので前々日位からアパートごとバリケード封鎖された。
住民は「私は此処に住んでいる」「駐車場は地下であり邪魔にはならない」等の説明をしてバリケード番の警官や兵隊に通してもらうのであるが
こんな難しい事は言えない私は、これらのフレーズを丸暗記したり紙に書いたりで結構大変だった。